キオクシアがストップ安!信用取引で勝負する人の運命は?

投資

2026年7月17日、キオクシアホールディングスの株価が
前日比1万円安の5万2,110円となりストップ安で取引を終えました。

下落率は16.1%と、米国で特許侵害を巡り
約2億2,900万ドルの支払いを命じる陪審評決が出たことも
伝えられ市場に大きな衝撃が走りました。

案の定SNSを見ても、一日で資産が大きく減った
といった投稿が相次ぐなど賑やかな状況になっています。

SNSには注目を集めるための誇張や
インプ稼ぎも含まれているため
実際にどれだけの人が大損したのか
破産に至る人が出るのかは
現時点では分かりません。

私は現物投資のみですが、今回はあらためて
信用取引と現物投資の違いについて考えてみます。

信用取引は少ない資金で大きな利益を狙える

信用取引とは、証券会社から資金や株を借りて売買する仕組みで
自己資金を超える金額を動かせるため、予想どおりに株価が動けば
現物取引よりも資金効率よく利益を得られる可能性がある取引です。

これを利用し株を借りて先に売る空売りをすれば
株価が下落する場面でも利益を狙えます。

上昇相場だけでなく下落相場も収益機会にできる点は
現物投資にはない大きな魅力でドーパミンが出ることは
想像に難しくありません。

信用取引をしている人を単純にギャンブルをしていると
決めつけるつもりはありませんが短期間に大きな利益を
得ている人も存在しているのでそう思われがちです。

ただ、知識や経験を持ち損切りラインや投資額を
厳格に管理しながら取引している人がいることも事実です。

黒木亮先生の著書カラ売り屋シリーズは信用取引を
している人なら面白く読めると思います。

Amazon.co.jp: カラ売り屋、日本上陸 (角川文庫) : 黒木 亮: 本
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一攫千金派なら信用一択

信用取引の最大の特徴は、ハイリスクハイリターンということです。

株価が予想と反対方向へ動き、委託保証金の維持率が一定水準を下回ると
追証と呼ばれる追加保証金を求められる場合があります。

JPXは、追証を相場変動などによる損失が発生した際に
追加で差し入れる委託保証金と説明しています。

証券会社によって具体的な基準や期限は異なりますが
期限までに追証を解消できなければ
保有している信用建玉が強制的に決済されることがあります。

SBI証券でも、所定の期日までに必要な対応が行われなかった場合
建玉が強制決済される仕組みが案内されています。

ここが現物取引との大きな違いである恐怖の追証です。

現物株であれば、株価が下落しても
会社が上場を維持し株を保有している限り
基本的には自分の判断で保有を続けられます。

しかし信用取引では、本人が株価はいずれ戻ると考えていても
保証金の状況によっては待つことができません。

特にストップ安で売り注文が殺到すると、売りたくても売れず
翌営業日へ持ち越さざるを得ないこともあります。

その間にさらに株価が下がれば、損失が拡大する可能性があり
これが、信用取引がハイリスク・ハイリターンといわれる理由です。

私が基本にしている投資スタイル

一方私の投資スタイルは、信用取引とはかなり異なっていて
基本的に、現物取引・長期保有・余裕資金での投資を続けています。

現在はオルカンやS&P500などの投資信託を中心に
VTI・VYM・、GLDMやREITなどへ資産を分散しています。

短期間で資産を何倍にもすることよりも、いつも言ってる
・大きな失敗を避けること
・市場から退場しないこと
・長期間投資を続けること
これらを重視しています。

もちろん現物投資でも損をすることはあります。

株価が下がれば評価額は減りますし
個別株なら企業の業績悪化や減配
最悪の場合は上場廃止というリスクもあります。

現物投資だから安全、長期投資なら必ず儲かる
という話ではないのです。

それでも信用取引のように追証を求められたり
意図しないタイミングで強制決済されたりする心配がない点で
私のような半労働半投資家には大きな安心材料です。

そして相場が急落したときにも生活資金とは
別の余裕資金で投資していれば慌てて売らずに
胃のキリキリする思いもしません。

どちらが正解なのか?

信用取引で短期間の利益を狙う人と
現物株や投資信託を長期間保有する人の
どちらかが絶対に正しいとは言えません。

信用取引を適切に使いこなせる人にとっては
資金効率を高め相場の下落局面でも
利益を狙える有効な手段
になります。

ただ値動きの大きさに引かれて十分な知識や
資金管理なしに始めれば、短期間で
大きな損失を抱える危険があります。


特に注意したいのはギャンブルによるビギナーズラックと
似ていて信用取引によって利益が出た経験から
自分の実力を過大評価してしまうことです。

相場環境がよいときにはレバレッジをかけた人ほど
大きく儲かりますが、予想外の悪材料や急落が発生すると
それまでの利益を一度に失うこともあります。

いみじくも今回のキオクシアのストップ安は
信用取引の怖さが目立つ出来事になりました。

でもこれは損失を抱えた投資家を笑ったり
信用取引そのものを否定したりするのではなく

自分はどの程度の損失まで耐えられるのか?
強制決済になる可能性を理解し、自身の生活資金まで
投じていないかを考える機会にすべきだと思います。

まとめ

投資の世界では、短期間で大金を得た人が目立ちます。

SNSでも信用取引で大きく利益を出した
投稿や大損した投稿のほうが注目されバズリます。

でも実際に本当に大きな損失を出した人もいて
損失や追証、不足金の話は全く笑えません。

専業投資家でない私の場合、信用取引で一気に資産を増やすより
これからも引き続き現物と長期投資を基本にしていきます。

その方法では、短期間で人生が変わるような利益は期待できませんが
無理せず市場から退場せず10年・20年と投資を続けることが
サラリーマンの自分には合っていると考えています。

ぼくの投資方針について

キオクシアの急落を見て、下がったところを
信用で買えば儲かるかもしれないと考える人も
いて実際Xのポストで散見します。

たしかに株価が反発すれば大きな利益を
得られる可能性はありますが、さらに下落して
追証や強制決済に追い込まれる可能性もあります。

この辺の難しさは緻密な調査と戦略に裏付けられた
高度なテクニックが必要で素人は控えたほうがいいです。

こちらの小説シリーズでは生々しい展開が描かれています。

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信用取引は単に利益を増やす仕組みでなく
利益と同時に損失の速度と金額も大きくする仕組みなのです。

その特徴を十分に理解したうえで利用するものだということを
今回のストップ安は改めて教えてくれたように思います。

本記事は信用取引や特定銘柄の売買を推奨・否定するものではありません。
投資判断は、取引の仕組みとリスクを確認したうえで
ご自身の責任で行ってください。

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