少し前まで金価格の上昇がニュースになることが
多かったのですが、最近は下落が目立つようになりました。

私自身も資産の一部としてゴールドを保有していますので、
この下落の影響を受けているわけですが、今のところ
金を売ろうとは考えておらず、今回の下落を見ながら
自分は何のためにゴールドを持っているのかをテーマに
コラムを書こうと思います。
金価格はなぜ下がっているのか
まず、今回の金価格下落にはいくつかの理由があり
特に大きいのが米国の金利上昇です。
金利上昇でなぜ金価格が下がるのでしょうか?
金そのものには株の配当や債券の利息のようなものがなく
米国債の利回りが高くなると、利息を生まない金は
相対的に魅力が低下しやすくなります。
さらに9月28日には米国の長期金利上昇や追加利上げ観測
ドル高などを背景として、金価格が一日で一時4%ほど
下落する場面もあり、9月全体ではドル建て金価格は
8%を超える下落となりました。
金から資金が全部逃げたのか?
World Gold Councilによると
9月は金価格が8%以上下落した一方で
世界の金ETFには70トンを超える資金流入があったのに
先物市場では投機的なポジションが大きく減少しています。
面白いと思ったのがここで、今回の下落は
みんなが金はいらないと思って売っているという
単純な話ではなく、短期的な投資家が
ポジションを整理する一方で、ETFなどを通じて
金を保有しようとしている投資家もいるという
同じ金市場でも投資家によって動きがかなり
違っている感じなのです。
私は金に値上がりだけを期待していない
ここが長期投資をしている自分にとって一番重要なところです。
私の場合金だけで資産を増やそうと思って
保有しているわけではありません。
株式や債券にはそれぞれの役割があり
金にも金の役割があると思っています。
株式市場が好調なときに金があまり上がらないこともあれば
反対に株式市場が不安定なときに金が資産全体を支えてくれることも
あるわけで、いつでも一番上がる資産を持つことが目的ではなく
違う動きをする資産を組み合わせることが金を保有している理由です。
下がったからといって役割がなくなったわけではない
長期投資家としては、例えば株式と金を持っていて
株式も金も毎日まったく同じ方向へ動くのであれば
分散している意味はあまりありません。
株が上がって金が下がったり株が下がって金が上がる
みたいな違いがあるからこそ複数の資産を持つ意味があります。
なので今回金が下落していることだけを理由に
金を持っていても意味がないとは考えていません。
むしろ上がり続けていたことの方が不思議だった
金価格はこれまでかなり大きく上昇していたので
私自身の資産も大きく膨らみました。
だが2026年に入ってからも値動きは非常に激しく
World Gold Councilによると1月には一時5,500ドルを
超えたのに、6月には4,000ドルを割っています。
こうして見ると、もともと今年の金価格は
かなり荒い動きをしていたことが分かるので
最近下落したわけではありません。
金価格が上がり続けている時よりも
こうして下落した時こそなぜ自分はこの資産を持っているのか
考え直してもらいたいのです。
金価格はこれからどうなるか?
私はただの素人投資家のため
ここから金価格が反発するのか
さらに下落するのかは分かりません。
米国の金利やドル、インフレ、中央銀行の金融政策
地政学リスクなど、金価格を動かす要因はいくつもあります。
だから私は金価格の底を当てようとは思っていません。
それよりも自分の資産の中で金に何をしてもらいたいのか
を考える方が大切だと思っています。
私の場合は資産を増やす主役はあくまで株式であり
金はその横で株式とは違う動きをしてくれる資産の
ポジションなのです。
まとめ
上がり続けていた金価格が下がり続けると
ゴールドを保有している人は少し不安になったり
売却したりするかもしれません。
実際私の総資産にも影響は出ていますが今のところ
今回の下落だけを理由に保有方針を変えるつもりはありません。
株価や金価格が下がれば売ることを
繰り返していたら結局値動きを
追いかけ続けることになります。
長期投資で大切なのは
上がっている資産を探し続けることではなく
自分がなぜその資産を持っているのかを
理解しておくことだと思います。
これから価格が上がるのか下がるのかは
分かりませんが、価格を予想するのではなく
これまで通り資産全体のバランスを見ながら
ゴールドと付き合っていこうと思っています。
本コラムは私の個人的見解によるものです。
投資は自己責任でお願いします。